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鯉速管理人です。


昨日は永川選手のトークショーがあったので見に行ってきました。

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昨年中継ぎとして見事復活を遂げた永川選手ですが、昨シーズンはどういった気持ちで苦難を乗り越え、また今はどんな気持ちなのかなどなど、色々と聞いてみたいと思い参加してみました。

今回も2ちゃんねるのまとめとは違い番外編となりますが、少しお付き合いいただければ幸いです。
 
今回訪れたのは、広島市佐伯区にある湯来(ゆき)町というところです。
広島市とは言ってもマツダスタジアムからは少し離れた場所にありまして、車で1時間以上はかかる所にある町です。

ここ湯来町は、湯来温泉・湯の山温泉という温泉地として親しまれています。
全国的にはもしかするとあまり知名度の高い所ではないかもしれませんが、ここ湯来には全国区と関連付けられる施設もひとつあります。
それは漫画「スラムダンク」で湘北高校が全国大会で宿泊していた「ちどり荘」のモデルになった「みどり荘」という旅館です。

スラムダンクちどり荘

かなり細かいポイントを言ってますがw
漫画をご覧になったことある方ならわかるかもしれません。
ただこのみどり荘も残念なことに昨年経営破たんで潰れてしまい、今は建物だけ残っていました・・・。

25 永川トークショー014

もちろん湯来町にはこのみどり荘以外にも温泉旅館もいくつかあります。
近くには、プールと温泉施設が一体となった「クアハウス湯の山」という施設もあります。
ここはトレーニング施設も兼ねそろえてあるので、温泉を楽しみながらダイエットや筋トレなどにも利用できます。
また湯来町には川もあるので夏には家族で川遊び、ヤマメやアユ釣りなども堪能でき、また食事処は少ないですがおいしいところばかりです。
人も混雑してない日が多いので一日ゆっくりと過ごすにはとてもいい場所だと思います。
詳しくはこのサイトに載っていましたのでもし行かれる方はご覧になってみてください。
→『湯来の店・お勧めスポット

っと観光情報はこのくらいにしまして・・・



今回イベントが行われた場所は、この湯来町内にある『国民宿舎 湯来ロッジ』という温泉宿泊施設で行われました。
先ほどのみどり荘からもとても近い場所です。
4年ほど前にリニューアルした所なのでとても綺麗な施設です。

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今回のこのイベントは『湯来フェス!! ~ふるさと祭り2014~』とのことで、永川選手のトークショーだけではなく、他にもたくさんの催し物があり、特産品の販売やカープグッズの抽選会なども行われていました。
また、永川選手のトークショーはこの施設の多目的ホールで行われたのですが、トークショーが始まる前には地元神楽団による神楽上演や広島県警音楽隊による楽器演奏もあったそうです。
(僕は時間ギリギリに到着してしまったため見れませんでした・・・(-_-;))
会場ステージはこんな感じです。

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今回のこのトークショーは、永川選手だけではなく元カープ投手の渡辺弘基さんもお招きされ、女性司会者と3人でトークするという形でした。
渡辺弘基さんは少し古い時代のカープの中継ぎを担った方ですが、当時は貴重な左腕投手としてカープ初優勝にも大きく貢献し、古葉監督から「陰のMVP」と絶賛されたという伝説をお持ちの方です。
現在はこういったイベントやテレビ番組などでも活躍されています。
この方はまさにテレビ向きと言いますか、イベントの司会やおしゃべりがとても上手な方です。
そして永川選手との関係はカープだけでなく亜細亜大学での先輩後輩にもあたります。

渡辺弘基01




ホールに入ると、女性司会者がイベント中での注意事項をアナウンスしていました。
そして永川選手と渡辺さんのプロフィールを読み終わった所で、さっそくトークショーが始まりました。
今回はカメラ撮影禁止とのことでしたので、残念ながらイベント中の写真はありません。。。(´ヘ`;)モウシワケナイ

永川012



まずトークの始まりは、永川選手の母校でもあり、今回春の選抜に初出場を決めた新庄高校のお話でした。
永川選手から後輩への真面目な激励を聞いた後、渡辺さんが「大切な後輩なんだから1000万位寄付するんでしょ?」などなど初っ端からガシガシとジョークを飛ばしたりして会場はどっと盛り上がっていましたw

新庄高校春選抜出場




次に永川選手は昨シーズンを振り返ってどうったったかという話題でした。
永川選手は「今季は一度でも失敗したらもう出番はない」という危機感を持って臨み、オープン戦では0失点ととてもいい形で開幕一軍を勝ち取れたが、怪我をして一軍で一度も投げることなく登録抹消となってしまい、悔しい思いをしたと。

そしてその後は2軍で必死に調整し、やっと一軍に戻れた時にはシーズンも半ばだったが、またここでも「失敗すれば終わり」という強い気持ちを持って、何とか試合でも投げきることが出来たそうです。
世間的には「永川復活!」と喜ばしい記事が飛び交っていた時ですね。

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ただ毎試合のように登板していれば、うまくいくこともあれば大失敗してしまうときもあるけれども、このときの気持ちの切り替えはどのようにしてるのかとの渡辺さんからの問いかけに、永川選手は、自分だけのことであれば意外とすんなり気持ちの切り替えが出来るが、中継ぎ抑えをやっていて一番つらいのは「先発の勝ちを消した時」と答えていました。
昨シーズンもマエケンの勝ちを消してしまい、今思えばそのミスがなければマエケンは最多勝を取れてたのではと責任を感じてるそうです。
まあ永川選手の失敗だけでそうなったわけではないとは思いますけどね。
渡辺さんも、逆に先発を助けることもあるし勝ちをつけることもあるのだから、失敗ばかりに目を向けず、皆さんも「ネクストチャーンス」という暖かい目で応援してあげて下さいねとフォローしていました。

20130827永川1


ちょっとこうして要点だけ文章にしてみると少し暗い感じに見えますが、渡辺さんが常にトークの主導をされていて、話題を振ったり、来場者にわかりやすく補足やエピソードを入れたり、また小刻みに冗談や親父ギャグもガンガン言っていたので、その時の実際の会場はとてもなごやかなムードでした(´ω`*)
永川選手も非常にしゃべりやすそうな雰囲気で、リラックスして本音で語っていたと思います。



そして次なる話題はカープファンについて。
渡辺さんは元々は阪急ブレーブスだったので、広島に来て一番驚いたのは非常に熱心なファンが多く、球場に駆けつける人がとても多かったことだそうです。
アツい声援はマウンドまでよく聞こえるし、それが実際にピッチングの力の源になるとのことでした。
お客さんの声は本当によく聞こえるとのことで、永川選手もその通りだと。

ただし良い声ばかりでなく逆もしかり、悪いこともよく聞こえるそうです。
永川選手がよく困っていたのが、登板して2ボールになると、観客席から大きなため息、3ボールで半分ヤジも混じった強いため息、これが聞こえてくると自分自身も不安になってきて本当にダメかもしれないと、正直へこたれてしまうそうです(^ ^;
いわゆる「永川劇場」というやつですね。実はこれ本人はかなり気にされてたようですね。

永川011

永川選手はとても素直な性格なので、良い声は力にもなるけれど、悪い声は気になって気持ちが崩れてしまうと。
これには渡辺さんからもお願いされてましたが、まあ本人が作ったカウントなのでファンの方の気持ちも分かるけれども、出来ることなら、フォアボールになりそうでも「頑張れ頑張れ!落ちついていこう!」と励ましの声をかけてあげて欲しいとのことでした。
球場観戦するときはなるべくプラスの声援を送ってあげたいですね。



あとカープファンのことで昨シーズン印象的だったのは、CSファーストステージで真っ赤に染まった甲子園を見た時だそうです。
ロッカールームでマエケン達と「凄い凄い!」と喜んでたそうです。
こういうのも本当に素直に選手の力になるそうですよ。

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そして今シーズンにかける意気込み。
これは昨シーズンよりも自信があるそうです。
頼もしいですね!
ただチームは借金3なのでたまたま3位になれただけと思っていて、今季のチームは貯金が出来るように貢献したいとのことでした。
さすがベテラン選手です。
渡辺さんからもお褒めの言葉をいただいていましたが、自分のことだけでなくチーム全体のこともしっかりと考えてましたね。


チームが勝つためにまず大竹選手の抜けた穴埋めをしなければならないことについて、永川選手の意見としては、誰か一人が何とかするのではなく、大竹選手が投げていたところにみんなでカバーしていき、その力が今のカープの若い投手陣にはあるとのことでした。
大瀬良選手や九里選手についても触れていました。
永川選手から見ても、彼らは性格的にも対照的で、大瀬良選手はおとなしい感じ、九里選手はギラギラとしている感じみたいです。

大瀬良九里05

ピッチングも相当期待できるそうです。
そして一岡選手も入ってきましたし、誰かが移籍しても、不思議と下からどんどん若い芽が出てくるので、穴が空いたということではなく、力のある選手が新たにそこのポジションに着くといったイメージのようですね。



話しは変わりまして、今度は永川選手の「苦手な相手選手は誰か?」という問いかけでした。
苦手意識というわけではないが、巨人の阿部選手はボール球もなかなか振ってもらえず、阿部選手が状態がいいときにはかなり苦労するそうです。

阿部06



逆に「この人なら抑える自信がある、お得意様は誰か?」と聞かれて永川選手はこう答えていました。
二軍から上がって来たばかりや新人の選手などは比較的余裕を持って投げられますが、ビッグネームで言えば打ち取れる自信があるのは阪神の新井選手

新井フルスイング


そしてバレンティン選手とのことでした。

バレンティン02



理由としては、ホームラン狙いが多く、ボール球を投げても振ってくれやすいからだそうです。
これとは逆に、さきほどの阿部選手も苦手だそうですが、マートン選手やロペス選手などバットに当ててくるタイプは苦手だそうです。
ミート型のバッターは苦手で強振してくるバッターは比較的やりやすいと。
意外と得意不得意がはっきりしてるんですね。




ここで話しは一段落し、ここからは来場者の質問タイムでした。
今回はちょっとメモして帰ったので書き起こしてみます。


Q1「永川選手のフォークの握り方を教えてください」(女性の方)
A1「ボールを人差し指と中指に挟んで、普通に投げます。こう普通に。通常は親指を添えますが、僕は手が大きいのか二本指で挟んで普通に投げます。」



Q2「速い球はどうやったら投げることが出来ますか?」(野球小学生)
A2「それは僕も知りたいです(笑) ただ体が大きい方が力強い球も投げやすいでしょうし、マエケンのように技術で投げるスタイルもあるから、よく食べてよく練習することが今は大切だと思います。」



Q3「ケガをされた時に励みにしたのはなんですか?」(ご婦人)
A3「一人で考える時間を作って切り替えました。」

 これ話しが噛み合っていませんが、永川選手はたぶん「KOされた時」と勘違いされたんだと思います。



Q4「カウントが悪い時はどう考えて対処してますか?」(野球高校生)
A4「昨年はスライダーを投げました。それまではど真ん中を狙ってました(笑)」



Q5「バスの時間なので帰ります」(お爺さんA)

 なぜかこれは質問ではなく、このお爺さんが帰るのであいさつされただけでしたwww
 マイクを置いたお爺さんはステージに近づいて永川選手に握手してもらい、トボトボとそのまま会場を去っていっちゃいましたw
 もちろん会場は爆笑の渦でした。



Q6「新庄高校の躍進と、永川選手の活躍を願い・・・・」(お爺さんB)

 これもなぜか質問ではなく、突然お爺さんが持ってきた手紙を読み上げ始めましたw
 選抜の新庄高校と永川選手への激励のメッセージでした。



これで質問コーナーは終わりました。
今回イベントの来場者は湯来フェスとのこともあり地元の方が多いためか、会場にはお年寄りやファミリーが多くこんな感じでゆったりほのぼのと、皆さん和気あいあいしたものでとてもほっこりしました(*^.^*)



そしてその後はトークショー恒例のサインボールやサイン色紙がもらえるじゃんけん大会があり、じゃんけんで勝ち進んだ方はその場でサインをしてもらってました。
ちなみに僕は一撃で負けましたw
この時、サインを書いてる待ち時間にも渡辺さんはずっとトークを止めず、当選者にインタビューしたり冗談を言って盛り上げたりと気遣いが素晴らしかったですね。


最後に永川選手からあいさつ。
今季の自分の目標は60試合以上登板してしっかり抑えること。
チームとしては貯金を10以上すること。
そして巨人を倒して今年こそはカープが優勝したい!

とのことでした。


こうして今回のトークショーは終わりました。

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今回は渡辺さんがほぼ主導でお話しされていましたが、その司会っぷりはやはりとても上手で、観客との雰囲気作りも話題の振り方も話しのまとめ方もそれは素晴らしいものでした。
下手なアナウンサーよりも自然に永川選手の本音を引き出せていたのではないかと感じました。
そのためか永川選手も終始落ち着いて楽しんで話しているように見えました。
何より僕が一番印象的だったのは、永川選手は見た目通り本当に「素直で良い人」ということですね。
お年寄りや子供にも優しい人なので、こういった地域のイベントには最適なのかもしれません。
永川選手と会場の暖かい雰囲気がひしひしと伝わってくる、そんなトークショーでした。



今回のレポートは以上となります。
今回も最後まで読んでくださった方ありがとうございました。


今季のカープは若手の有望株も多く、ほんと楽しみですね!
ただ僕はもう試合が待ち遠しくて待ち遠しくてたまりません(>_<。)
もうすぐキャンプも始まりますので、それで何とか試合への飢えを凌ぎたいと思います。



今後とも当ブログをよろしくお願い申し上げます。





おしまい。